先日、吉田拓郎は担当するラジオ番組で、意欲的に計画していた2021年ライブツアーの中止を発表した。 そして、「その先のことはもう考えられない」とも。なので、事実上ライブツアーからの撤退ということになる。 未だ収束の目処が立たない新型コロナウイルスの蔓延がその理由だが、自身の決断が「それでいい」ではなく、「それがいい」ということに、いかにも吉田拓郎らしさを感じる。 全国ライブツアーを日本で初めて実現させた彼にとって、それに対する拘りが相当なものであることは想像するに難しくはない。 「ミュージシャンとの集中的 ...
4人でのオフコース始動は驚きの連続だった 5人での活動を休止した1982年から翌1983年の12月まで、メンバーは各々、他アーティストのプロデュース業務などを精力的に続けていた。'83年8月に鈴木は正式にオフコースを脱退し、その数日前に1st.ソロ・シングル「愛をよろしく ⁄ ラララ~愛の世界~」とアルバム『Sincerely』を同時発表している。11月には5人のオフコースとしての最後のアルバム『YES-YES-YES』を発表。そして、12月8日、突如4人での活動を再開する。それが、渋谷エッグマンで行われ ...
【無料】The Wonder Ladies 名古屋ボトムライン LIVEフル映像!!
コロナ禍で限定20人の中、名古屋ボトムラインで動画撮影を行った史上最強のレディース・バンド<The Wonder Ladeies>動画がYouTubeで無料視聴できる。(来年2021年1月10日迄視聴可能) 彼女達の極太サウンドを堪能できるチャンスだ!! YouTube内でお心付け(投げ銭)ができるので、動画を楽しんだ方はぜひお願いします。 ◆The Wonder Ladies(ザ・ワンダーレディース) 各ミュージック・シーンの先陣を切る不撓不屈の女達が大集結! ロック界を沸騰させる! その名は<The ...
まさかの急逝。 なんだかこの人は不死身のような気がしていたので、訃報を目にした時は信じられなかった。 ネットを巡って見つけた動画が、近藤等則オフィシャル・チャンネルの投稿。なんと日付は2020/10/17。後で分かったのだが、なんと亡くなる当日にUPされていたのだった。この後、いったい何が近藤氏の身に起こったのだろう… <IMA>の、特に『KONTON』は大傑作。1986年という時代において最もヘヴィで先鋭的サウンドだったのでは?インダストリアルなメタル・ジャズと言ったところか。近藤等則も参加したハービー ...
フォークソング・ブームの中で 今回は、オフコースのヒストリーから少し離れて、オスコースとともに活動したフォークグループについて触れてみる。 '70年初頭はフォークグループが数多くデビューしていた。赤い鳥、ふきのとう、ブレッド&バター、トワ・エ・モワ、ジローズ、ビリー・バンバン、かぐや姫、とんぼちゃん、ダ・カーポ、NSPなど、枚挙にいとまがない。簡単ではあるが、フォークソンググループの歴史の一部を時系列でご紹介しておこう。 1968年 ‐ フォーク・クルセダーズが解散 1969年 ‐ はしだのりひことシュー ...
好評に付き、TIRIX@ボトムライン公演ライブ。再配信決定!! TRIX@BottomLineライブ配信をご覧頂いた方も、再度見たい&見逃した等の反響が有り、関係者と協議の結果、再配信「TRIXアーカイブAGAIN」が決定致しました。 あの感動をもう一度!! 10/2(金) 午後7時〜10/8(木)の一週間再配信致します。 ★今回配信の特典として、メンバーコメント動画付き。 視聴チケットは以下からお申し込み下さい。 *本日深夜24時から受付開始 https://eplus.jp/trix1002st/
9/11(金)TRIX名古屋ボトムライン公演の動画配信だ。 視聴券(¥3,300)を買うとステージがフルで、9/18(金)まで繰り返し視聴可能です。 ★視聴申込みはこちら ↓↓↓ https://eplus.jp/sf/detail/0096210002-P0030031?P6=001&P1=0402&P59=1 TRIXアルバム発売ツアー 『PRESENT~TRIX は止まらない!!』 レコ発ライブステージツのアーだ。 TRIX『PRESENT』 ●TRIX[略歴・特徴] 熊谷徳明(ds,元CASIOP ...
鈴木、脱退を決意 オフコースのシングルヒットの快進撃はつづく。1980年3月にシングル「生まれ来る子供たちのために」、6月にシングル「Yes-No」を発表。そして、翌年のレコード大賞<ベストアルバム賞>を受賞するアルバム『We are』を11月に発表。特筆すべきはこのアルバムでレコーディング・エンジニアのビル・シュネーを起用したことだ。すでにTOTO 、ボズ・スキャッグス、スティーリー・ダンなどのアルバムを手掛けていたビルにエンジニアを依頼したことが、オフコースのサウンドづくりに大きく影響したことは周知の ...
バンドとしてのオフコースへ 二人の<オフ・コース>はアルバム『ワインの匂い』をきっかけに、音楽の方向性をバンド・サウンドへと近づけていった。 オフコース『ワインの匂い』 ハイ・ファイ・セットなどと共演したライヴ・コンサートなどを展開しながら、次のアルバム制作へと進んでいく。 1976年に開催されたオフ・コースのソロライヴ「秋ゆく街でⅢ」では、サポート・メンバーであった大間ジロー、清水仁、松尾一彦の3名が正式に紹介された。 この時点ですでにオフ・コースは所属事務所から独立し、「オフコース・カンパニー」を設立 ...
吉田拓郎は自身が一人のアーティストでありながら、他のアーティストへ多くの楽曲を提供している。 森進一の「襟裳岬」はもちろん有名だと思うが、キャンディーズ、石野真子、梓みちよ、由紀さおり、太田裕美、森山良子、ザ・モップス、猫、トランザム、堺正章、西城秀樹、近藤真彦、中村雅俊、原辰徳、KinKi Kids、高木ブーなど、彼の楽曲を歌ったアーティストは相当数いる。(カバーされた曲を含めればさらに多い) しかも、シングルのカップリングやアルバム曲、CMソングまで入れるとその ...
チック・コリア/リターン・トゥ・フォーエヴァー(Return to Forever)と代表曲「スペイン」
巨匠チック・コリアが2月9日、79歳で死去。世界中に大きな衝撃が走った。死因は、最近発見された稀な癌だという。 キャリアのスタートは、1960年代半ばブルー・ミッチェルやコンガ奏者のモンゴ・サンタマリア、ラテン・ジャズ時代のハービー・マンなどから。イタリア系やスペイン系の血をひく事もあり、ラテンが彼の音楽の基盤にあったようだ。 チック・コリア『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』 1968年3月にはミロスラフ・ヴィトウス、ロイ・ヘインズと名盤『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』を録音。同年9 ...
キング・クリムゾン「21世紀のスキッツォイド・マン(Including "Mirrors")」
キング・クリムゾンのデビュー・アルバム冒頭の曲「21世紀のスキッツォイド・マン(21st Century Schizoid Man)」。 まるで呼吸をしているかのような“静寂な汽笛”とでも言おうか、聞き覚えのあるような異様な音が重なるイントロ。これから始まる“ただならぬ体験”を予感させる。 そして、メタル版ブラス・ロックのリフが重厚に鳴り響き、手数の多いマイケル・ジャイルズが彩りを加える。そのリズム隊がストップすると、歪んだシャウトが空気を切り裂き、歌詞というより冷酷非情な言葉が放たれる。グレッグ・レ ...
ゲイリー・シェローン(Gary Cherone)期のヴァン・ヘイレン(Van Halen)
『ヴァン・ヘイレンIII』 アルバム『ヴァン・ヘイレンIII(1998年)』は、当時久々に買った純粋なロック・アルバムだった。 リリースと同時に手に入れた記憶があるので、自分の中で新生ヴァン・ヘイレン熱が相当盛り上がっていたのだろう。すぐに「ウイズアウト・ユー」が気に入り、バンドを作って演ろうと仲間に話を持ちかけたりしていた。 ※缶ケース仕様のCD 結局は実現しなかったが、熱が冷めていない頃にWOWOWでも放送されたヴァン・ヘイレンのニュー・アルバム・リリース後のツアー、オーストラリア公演。 それまで動く ...
パット・メセニー・グループ(Pat Metheny Group)『スティル・ライフ(Still Life:Talking)』
パット・メセニー・グループ『スティル・ライフ(talking)』1987年 パット・メセニー(・グループ)で1枚、といえば『スティル・ライフ』を挙げる人は多いだろう。 音楽的に高度な事をやっているのに“さらり”と聴かせる。ブラジリアン・テイストが心地よく、ジャズなのに太陽を感じる音楽。 私は、音楽を聴く時に情景や風景が浮かぶ事は滅多になく、抽象的な形や濃淡・色として“音像”が見える、または感じる。ところがパット・メセニーの音楽の場合は“音像”と“情景・風景”のどちらも感じて視る事が出来る。 パット・メセニ ...
マイルス・デイヴィス『ジャック・ジョンソン(Jack Johnson)』:J.マクラフリンのギターとH.ハンコックのオルガンが肝
マイルス・デイヴィス『ジャック・ジョンソン』 有名なマイルスの名言「お望みなら世界最高のロック・バンドを組んでみせるぜ」 いつの発言なのか分からないが、『ジャック・ジョンソン』のキャッチ・フレーズとしてよく使われるようだ。 しかしながら多くの方がご存知のように、このアルバムはロック・アルバムを作ろうと意気込んで制作された訳ではない。ドキュメンタリー映画に使用するための音楽を依頼されたマイルスが、スケジュールの都合上新たにレコーディングを行うのは無理だったため、テオ・マセロに依頼して未発表のセッション音源を ...
チック・コリアとキース・ジャレットが激闘!マイルス・デイヴィス『アット・フィルモア』
マイルス・デイヴィス『マイルス・アット・フィルモア』 マイルス・デイヴィスが、ギリギリ“JAZZバンド”から本格的に電化し始めた1970年。5月のスタジオ・セッションではキース・ジャレットを参加させた。(後に『ゲット・アップ・ウィズ・イット』に収録される「ホンキー・トンク」) そして3月のフィルモア・イースト、4月のフィルモア・ウェスト(『ブラック・ビューティ』)に続く6月のフィルモア・イーストには、エレクトリック・ピアノのチック・コリアに加えオルガン奏者としてキース・ジャレットも参加させ、ツイン・キーボ ...
フォーカス(Focus)『ムーヴィング・ウェイヴス(Moving Waves/1971年)』:ユーロ・ロックの先駆的名盤
フォーカス『ムーヴィング・ウェイヴス』1971年 1973年、当時中学3年生だった私は「英会話を勉強したい」との理由でLL機能(片チャンネルに手本となる音声、もう一方のチャンネルに自分の声を録音消出来る)のラジカセを親にねだって買ってもらった。しかし英会話にはほとんど活用されず、もっぱらエアチェックに使用。片っ端から好きな曲、気になる曲を録っていった。 今は切れてしまって聞けない120分のカセットテープには、ミッシェル・ポルナレフ、浅田美代子、エルトン・ジョン、井上陽水「夢の中へ」のライヴ・ヴァージョン等 ...
TFB⑨:ブライアン・フェリー『アズ・タイム・ゴーズ・バイ~時の過ぎゆくままに(1999年)』より「ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト」
プロモーターでもあり写真家でもある中村尚樹氏が、KURA氏にブラインド・テストを行うTFB(Talk from the BottomLine)第9回。 ブライアン・フェリー『アズ・タイム・ゴーズ・バイ~時の過ぎゆくままに』1999年 ※ロキシー・ミュージック時代の「レディトロン」 続く… ■関連記事 スティーヴ・ペリー『ストリート・トーク(1984年)』より「Oh,シェリー」 ピーター・フランプトン『フランプトン・カムズ・アライヴ II(1995年)』より「ライイング」 ザ・ウォールフラワーズ『ブ ...
TFB⑧:Jeff & Tommy Kollman『Teenage Metal Years』より「The Encounter」
プロモーターでもあり写真家でもある中村尚樹氏が、KURA氏にブラインド・テストを行うTFB(Talk from the BottomLine)第8回。 Jeff & Tommy Kollman『Teenage Metal Years』 メッセージ from ジェフ・コールマン 続く… ■関連記事 スティーヴ・ペリー『ストリート・トーク(1984年)』より「Oh,シェリー」 ピーター・フランプトン『フランプトン・カムズ・アライヴ II(1995年)』より「ライイング」 ザ・ウォールフラワーズ『ブリン ...
TFB⑦:ブラッフォード『トルネード(Gradually Going Tornado/1980年)』より「ジョー・フレイザー」
プロモーターでもあり写真家でもある中村尚樹氏が、KURA氏にブラインド・テストを行うTFB(Talk from the BottomLine)第7回。 ブラッフォード『トルネード(Gradually Going Tornado)』1980年 1:Age of Information (Bruford, Stewart) 2:Gothic 17 (Bruford, Stewart) 3:Joe Frazier (Berlin) 4:Q.E.D. (Bruford, Stewart) 5:The Slidi ...