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【嵐】奉祝曲「Journey to Harmony」深堀り

令和元年の秋(2019.10.9)、天皇陛下即位で<嵐>が奉祝曲を歌ったのが話題だ。
皇居前広場で「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」が執り行われ、両陛下に御即位をお祝いする奉祝曲『Ray of Water』が披露されだ。

<嵐>は今年2020年、活動休止が発表されているのも相まってか、CD化と楽曲ダウンロードがファンの間で切望されている。ネット上でいくつも上がり、署名的な運動もある。

※YouTubeで、日テレのフル動画が配信されている。

※ORICON NEWS:3部構成の組曲「水」テーマに君や自然強調【歌詞掲載】

それでは、楽曲について深堀りしていこう。
まず作曲家は、天才と云われている菅野よう子。幼少からピアノを弾いていたが、音楽の道に進まず大学を中退してから活動に入ったようだ。天職だったのか、SMAP,小泉今日子、今井美樹らへの楽曲提供の他、ゲーム・アニメ・CMでものすごい量の曲作りを行っている。
>>菅野よう子の経歴がスゴい!奉祝曲を手がける天才作曲家について調査

『Ray of water』
作曲:菅野よう子/作詞:岡田恵和

第一楽章:海神
第二楽章:虹の子供
第三楽章:Journey to Harmony (歌唱:嵐)

『Ray of water』は第1〜3楽章の3部構成で、約13分の組曲となっている。
菅野よう子が、天皇陛下の長年の研究分野である「水」をテーマに各楽章タイトルもリリースされ、オーケストラ演奏の第一楽章が「海神」、辻井伸行氏がピアノ演奏で加わった第二楽章が「虹の子ども」、脚本家・岡田惠和氏が作詞を手がけた第三楽章が「Journey to Harmony」で、これを人気グループの「嵐」が熱唱した形だ。

嵐が歌った「Journey to Harmony」を楽譜にしてみた。

Journey to Harmony Score

音程・リズムが微妙なところであるが、歌の部分は何とか音符に落とし込んでみた。
菅野よう子さん、けっこう凝っている。



■まず3/4拍子でリズムがつかみにくい(後述)
■Aメロはクラシック「ジュピター」を連想させるとにかく美しいメロディ。
■Bメロから現代風・ラップ調に変化(すごいよく取り入れた)
■最後は、天に上昇するようなメロディで圧倒される。

Aメロは、3拍子で始まるが、Bメロは流れを組んで16分音符ノリ。タッカタッカと音符を表現する人もいるだろうがワルツ〜16ビートに変化した格好で、それはそもそもリズムが跳ねている。(なので、楽譜のBメロ注釈通り)
Bメロ(ラップ?)は歌うのが難しそう。ハネ感を感じながら小節の頭が8分休符で繰りかえされている。つまり前の小節の音符がシンコペーションで16分食ったのと同じ効果なのだ。3拍子系でシンコペで進んだ後、Bメロの最後に急に3/4に戻る。リズム的に難度が高い気がする。

和音(コード)に関しては、かなりリズム&オーケストラ弦のスケールで和音になっていない箇所が多い。便宜的にコードをつけているが、ポップスとしてまあ雰囲気を崩さずかっこ良いかな?的な和音を独断で付けているので悪しからず。

さて、奉納の菅野よう子率いるオーケストラは素晴らしいのだが、この楽曲自体の素晴らしさがいまいち伝わりにくい。

最後に、「Journey to Harmony YouTube」で楽曲をピアノで弾く&歌う動画がたくさん上がっている。正確で美しい同楽曲を歌っている女性を見つけたので、参考までに紹介しておきます。(おたまじゃくしもこの人の歌を参考に採譜しました)

楽譜・解説 by KURA

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