トレンド ブログ

エンタメ / チケットビジネス

はじめに

2020年のオリンピックに向けて、入場料チケットシステムに視点がフォーカスされ、ある意味市場が活性化してきた。
世界中が見守る中、全体としてはニーズに応じて適正にチケット券売が望ましい。ダフ屋を始めとする転売・チケット高騰を避け適正にマーケットに行き渡らせたいからだ。ここへ来て、突然の大手摘発や普及率の高いスマホでの電子チケットを普及させようとIT企業が参入を開始してきた。

ぴあ、ローソン、イープラスを中心にエンターテイメントのチケットが一般化しているが、ネットの発展により興行主の独自のファンクラブ囲い込み、新システムの導入に拍車がかかってきた。当然、オークション系個人の売買も盛んで、公式非公式を問わず常にネットで売買が行われている。

2017年終盤、上場企業ミクシィが運営するTicket Campが警察に摘発され、物議を醸した。結局、この春には閉鎖となる。
「チケキャン」の愛称で、公式アプリ、TVCM、イベント興行へのスポンサー等でかなり勢力拡大していたが、結果抹殺される格好と成った。ネットの世界でも直接、入場チケットを仕入れる1次流通と転売を中心にした2次流通がある。チケキャンの多くは後者で、チケット価格高騰などこの部分がグレーゾーンに成りやすい。

既存のチケット会社

CNプレイガイド、楽天チケット、ヤフーチケット等も販売をしているが、大きくは「ぴあ」「ローソンHMV」「イープラス」の3大手が中心である。オンライン/コンビニ機/電子チケットと間口を広げ営業している。


例えばぴあの場合、1970年代に情報誌ぴあ発刊→80年代チケット販売多角化→オンライン化して東名阪に拡大していった。コンビニとも提携。時代に併せ電子チケットも並行して窓口を広げている。
更に2018年、自ら手掛ける「音楽アリーナ」の建設である。土地を三菱地所から借り受け、音楽に特化した地上4階・地下1階建ての施設とすると発表した。観客席は1万人規模、投資額は100億円で、2020年春の完成予定だ。これも会場使用に絡めて、チケッティングをエクスクルーシブにしやすいビジネスにモデルに構築しやすい。


ローソンはコンビニ内の「ロッピー」を中心に展開してきたが、一旦MBOして非上場と成った。
ファイナンスの流れでチケット預かり金を運用することがいかがなものかと議論となり世間を騒がせたからだ。その後、方針を変えて小回りを効かせ、HMVを吸収合併してCD販売とシナジー効果を出してきた。
・HMV店舗にロッピーを設置。
・ローソンチケットWEBからネットでCD購入が可能。


イープラスはチケット・セゾンからスタートしている。
元々店舗レスでスタートしているので、ネットを中心に根強いユーザーを囲い込んでいる。


楽天チケット/(株)チケットスター
元々ローソン新浪さん(現在サントリー社長)と楽天の三木谷さんの関係もあり、指導を受けながらスタート。
楽天イーグルスも有り、スポーツに強いが現在は各ジャンル独自に展開をしている。総合ポータルとして、楽天トラベル・楽天市場でのCD販売、電子マネー等スケールメリットを活かしたシナジー効果で運営している。
更にチケット販売システム自体を主催者にレンタルするASP事業をレンタル販売する等新しい営業展開を構築している。

新興2次流通

IT上場企業ミクシィが「チケットキャンプ」を展開。冒頭で説明したようにアプリ、TVコマーシャルまで打って拡大していたところで、ここまで展開したところでの摘発だった。
ジャニーズやACPCも絡んでの転売禁止を謳って来たわけだが、摘発理由がハッキリとしてないので、ネット上や業界でも賛否をよんでいる。一種のみせしめ感も否めない。


一方、チケット流通センター(SBI関係会社のウェイブダッシ)は、淡々と運営している。基本構造は同じだ。

その他オークション系は多く存在している。特にSNSを経由して非公式に個人売買も行えてしまう。

新興1次流通

新世代の新技術でデジタル・スマホ・チケットレス・転売不可が生まれだした。
確かにインフォーメーション、払い戻し、入場(スマホでできる)、顧客管理等利点が多くある。

■チケットボード

電通、NTT,ドリームインキュベータ、オン・ザ・ライン等で固めた法人で資本金約5億円。
安室奈美恵やEXILEを実績としてかなり有名になってきた。オン・ザ・ラインの西氏や元SME(ソニーミュージックエンタテインメント)社長の丸山氏とは、ベンチャーキャピタルドリームインキュベータ介してつながっている。(添付資料にて)

■EMTG

こちらもコブクロ、ゲスの極み乙女等を実績に拡大中だ。
代表者を含む幹部はほぼ大手IT企業・株式会社サイバード出身だ。そこに株式会社エムアップ(上場企業-通信会社)が作詞家でAKBプロデューサーの「秋元康」を特別顧問に迎え、がっちりと組んだ形となった。エムアップはチケットを行うことで通信でシナジー効果が生まれ、秋元康で株価がかなりアップした。一石二鳥感が否めない。

■yahooの「パスマーケット」

実績は、メジャーなコンサートではなくイベントや芸事が中心ではあるが、段々と実績量が増えているので、その内メジャーに浸食してくる。
構造的にはしっかり作られてるので、かなり使えるはずだ。チケット発券~宣伝~入場~分析まで簡単にできるように設計されている。

■TAPIRS(株式会社テイパーズ)

平成初期の古くから法人はあるが昨年2017年に突然、大手アミューズと合併を発表。アミューズが株式の40%弱となり取扱チケットがメジャーと成った。
今後もワンオク・福山雅治・桑田佳祐等を中心に拡大していくだろう。アミューズが参画したことで、電子チケット→興行付きのチケット会社と成ったことで差をつけるかもしれない。


2018年にテイパーズは、LINEチケットとしてスタートした。ビジネス経緯とスキームはこうだ。
電子チケット「テイパーズ」をアミューズが友好的買収で51%確保、その後LINEに話を持ちかけLINEも参画し社名を「LINEチケット」に。エンジン以外は、上場会社の締結なので「LINE TICKET株式会社」もIPOを視野に展開する事は間違いない。併せてバンダイ・ナムコ系列、株式会社エンジン(音楽業界)も参画。代表LINE側、副社長アミューズ。

資本金3億5千万「LINEチケット」開始
100%電子チケット、公式リセール機能で不正転売防止

2018年10月10日 13時38分 公開

日本の今後

既存ではぴあ㈱が唯一上場しているけど、この寡占状態もオセロゲームでパタパタと終わる日が来るかもしれない。またはコンビニや電機店と同じく、チケット会社の合併もあり得るかもしれない。

世界の今後

特に米国では、ライブネイション[クリアチャンネル+チケットマスター合併]が一人勝ちで、ビジネスモデルとしても正しいベクトルかもしれない。
チケットマスター(日本でいうぴあ)はAGEグループ(興行の2大グループの片側)だったが、ひるがえして敵のライブネイションと合併した。ビジネス的には、少しずつ伸ばしてきたが、2017年で時価総額1兆円に達した。

興行+チケットを同時にやっているので、オセロゲームの一発逆転にはなりにくい。
ただし、この先は変化しそうだ。あくまでも私的予想だが、ソフトバンク孫さんが中国に先行投資してアリババが有名になったが、今はアメリカ市場でApple,Google、Amazonに並ぶ企業に成長した。2018年現在の時価総額はおよそ50兆円で、日本一のトヨタの5倍のマンモス企業だ。昨年、エンターテイメント部門設立したと発表した。
アリババがこの辺りのビジネスに気付いて真剣にやれば世界中のマーケットをのみ込んでしまう。
ライブネイションをM&Aした後は、エンタテインメント勢力が逆流して、日本はアジアの一部で中国の下請けに成る。日本からアジアでは無く、アメリカからの来日ビジネスも上に中国がいる…という怖ろしい構図に成ってしまうのだ。

by KURA

-トレンド, ブログ
-, , ,

0
気に入りましたか?コメントをお願いします。x
()
x

© 2020 BL-Music