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寡黙なスーパースターGary Cherone(ゲイリー・シェローン)の肖像

第一弾<アラン・ホールズワース>の記事を書いた海外アーティスト招聘の中村氏から第2弾の記事が届いた。
今回はエクストリームやヴァン・ヘイレンのヴォーカルで知られるGary Cherine(ゲイリー・シェローン)に迫る!

結論から始めたい。ゲイリーは真のスーパースターだ!

私は1961年の4月生まれなのだが、ゲイリーも同じ1961年の7月生まれ、私は同い年なのである。まずそのゲイリーは魚も食べないフル・ベジタリアン。見ての通り全く贅肉のない見事な体型だ。

私のブログ第一弾では、私が扱った海外アーティスト第一弾だったアラン・ホールズワースを取り上げたが、今回のゲイリー・シェローンは私が<&フォレスト>として扱った最後のアーティストだ。ゲイリーは実弟のマーク・シェローンが結成したギターの4人組ハード・ロック・バンド<HURTSMILE(ハートスマイル)>での来日であった。

このツアーは東日本大震災の年の8月、放射能汚染を恐れてのドタキャンを3件、私自身経験したが、ハートスマイルは来日を果たしてくれたのみならず、何と福島公演もやってくれたのである。

ゲイリーはステージに対しては、プロとして本当にストイックで、開演45分前には楽屋をシャットアウトして、ひたすらスクワット、腹筋、腕立てなどなどみっちり筋トレをし、そしてメンバーに気合入れをして、汗だくでステージに出てゆく。

ベジタリアンであれだけのハイ・ヴォルテージで、2時間のステージをこなせるパワーだけでも関心だし、同い年としとしては恥ずかしく思った記憶は鮮明にある。

そして、彼が真のスーパースターだと私が断言する所以は、下記の感動的な体験から来る。外でもない問題の福島公演である。大きなリスクを覚悟で来日し、福島ライブハウスC-moonに出演。皆でした努力も虚しく、スタンディング300人が満員の会場に集まったのはわずか30人。さすがにゲイリーがステージに出て、それを目で見て知ることになるのはあり得ないので、陳謝とともにその実態を伝えた。ゲイリーの反応は「わかった。君が悪いわけではない。いずれにせよ、そう言う状況は俺達通ってきた道だから気にするなよ…」

そして開演に向けていつもと同じ筋トレを45分みっちりやって、メンバーに気合入れて、汗だくでステージへ。演奏はといえばもちろんスタジアムで5万人相手にするのと何ら変わらないフルパワーで200%!カッコ良すぎだ!



私は自分の生き方がつくづく緩かったと恥じた。無言実行のプロフェッショナリズムに打ちのめされた公演だった。同い年のスーパースターに、人生観を変えられた忘れ得ぬ公演である。ゲイリー・シェローンは、素晴らしい男、人間である。

余談になるが、その寡黙なスーパースター=ゲイリーは、翌日の東京公演渋谷O-EASTで、私に「公演先立つ諸注意を、影アナではなくステージに出てやれ、そして俺たちをステージに引っ張りだせ、お前は第5のメンバーだから…」と命じた。後にも先にもステージに出てスポットライトを浴びての前説はこれが初めてだったのだが、この同い年のプロ中のプロ=ゲイリー・シェローンにそれを命ぜられたことは、私にとって大きな救いとなり、また最高の名誉であったことは言うまでもない。

今でもこのハートスマイル福島公演は思い出すと胸が熱くなるし、ゲイリー・シェローンには心からの感謝を厭わない。この私の貴重なプロデューサー/ツアー・マネージャー体験を皆さんと分かち合えたことにも感謝する次第だ。

Written and Photo by naoju5155nakamura

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<EXTREMEのシンガーGary率いるHURTSMILE、震災チャリティを兼ねたジャパン・ツアーを開催>

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