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コッラード・ルスティーチ:ギタリストである以上に敏腕プロデューサー!

2010年、Corrado Rustici(コッラード・ルスティーチ)のトリオを招聘しツアーを取りまとめた中村尚樹氏によるライヴ・レポートと、コッラードへの貴重な最新インタビュー!

※名古屋ボトムラインでのライヴは4月19日
https://www.bottomline.co.jp/pickup/p1004/#100419
コッラード・ルスティーチ(g) スティーヴ・スミス(ds) ピーター・ヴェテッセ(key)

私のコッラード・ルスティーチとの出会いは、1976年発売の<NOVA>と言う英伊混合のジャズ・ロック・バンドのアルバム『Vimana(ヴィマーナ)』であった。コッラードとElio D’Anna(Fl)がイタリア陣に、パーシー・ジョーンズ(b)とナラダ・マイケル・ウォルデン(ds)、フィル・コリンズ(per)と言った主要メンバーで、プロデュース&ミックスでフィル・コリンズやブランドXと縁の深い、ロビン・ラムリーが参加している。リズム隊の秀逸さは特筆すべきで、そこにコッラードの力強いハード・ピッキングのギターと、Elio D’Anna(エリオ・ダーナ)のすがすがしいリードが展開する、知る人ぞ知るながら、ブリティッシュ・ジャズ・ロックの名盤なのである。


ノヴァ『ヴィマーナ』

ナラダはホイットニー・ヒューストンを始め数々のヒットを量産した名プロデューサーだが、実はそのナラダの手足としてほとんどのプロデュース業実務をしていたのがコッラードであったことを知る人は殆どいなかろう。広いコネを持ち、信頼を持っていたコッラードの実績は絶大だったのだ。

コッラードはNOVAで活動していたイギリス時代は本当に苦労の連続で、金に困り、アパートの庭に生えている草を食べてしのぐほどだったという。

この隠れたスーパー・プロデューサーであり、とんでもないギターの技量の持ち主でもあるコッラードのジャパン・ツアーをハンドリングできたことは、私の<&Forest>史の中での金字塔の一つである。しかもコッラードにとっての初来日だったのである。福岡、倉敷、神戸、大阪、名古屋、東京、郡山、仙台、8都市9本と言う私のハンドリングした中で2本目に長いツアーだった。

このツアーの様子は2本ほど東京STB139での模様がYouTubeに上がっている。NOVAの曲は大半を再演したが、中でも「ヴィマーナ」は6人でやっていたものをトリオで再現、しかも薄っぺらいものではなかった。ぜひ見てみてほしい。スティーヴ・スミスのスティックさばきも本当に素晴らしい。そしてトリオで再現できた事実の立役者は、Peter Vesette(ピーター・ヴェテッセ)である。パーシーのテクニカルなベース・ラインを鍵盤でこなしながら、他の上物も見事にこなしていた。





コッラード本人に10年たった今、少し振り返ってもらうことができたのでご紹介する。

――日本の印象はいかがでしたか?
Corrado : I was really impressed with the Japanese people and their attitude towards life and their sense of aesthetics, design and order which is reflect throughout the country.
日本の人々と人生に対する考え方や態度、美とデザインに関する感覚には大変感銘を受けました。そして創作や手順などが国中を通じて反映されていると感じました。

――どこの会場が印象に残っていますか?
I really enjoyed playing in all the venues, for different reasons, but I particularly enjoyed playing in Tokyo, Osaka and Nagoya.
全ての会場を楽しむことができたけど、特に東京、名古屋、大阪が印象深いです。

――名古屋Bottom Lineに関してはいかがですか?
You know, it’s been almost ten years since the tour, so I don’t have specific memories about the gig in Nagoya, but I remember the great atmosphere that the club provided and the people who attended. It was definitely one of the highlights of the tour 🙂
さすがに10年経つので、具体的に名古屋公演に関して覚えている感想はないけれども、観客の皆さんから非常に良い雰囲気を感じられたことはよく覚えています。名古屋公演は明らかにツアーのハイライトの一つでした。

――その他何かコメントがあればお願いします。

This tour marked the first time that I played in Japan. 
私にとって初めての日本での演奏機会となりました。

A country that I’ve since learnt to love and admire. 
日本は私が愛や尊重を学び続けた国です。

I am so grateful to Naoju whose support and belief made it possible for me to discoverits beauty and allow me to share some musical memes with the Japanese people. I have since gone back to play three more times in Japan, and I loved it more every time.
ナオジュが私の夢を実現し、日本の人々と自分の音楽を分かち合えるチャンスを生んでくれたことに大きく感謝する次第です。その後私は3度日本で演奏する機会を得ましたが、行く度に好きになっていきました。

I will be forever grateful to have had the opportunity to play in this beautiful country and I’m looking forward to going back soon and often 🙂
私はこの美しき国で演奏する機会を持てたことを永遠に感謝するとともに、すぐにそして度々戻れることを祈ってやみません。

長年住み慣れたサンフランシスコを離れ…ここ5〜6年でアメリカは特に子供の教育には良くないと痛感し始めたとのこと…。ベルリンに移住を決めたコッラードのさらなる活躍を祈りたい!

Written and Photo by naoju5155nakamura

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ノヴァ『ブリンク』


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