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アラン・パーソンズ:北米ツアー帯同手記

アラン・パーソンズを来日させよう!

海外アーティストの招聘で国内外で活動している中村氏から、今回は海外ツアーのエピソードを紹介してもらった。Alan Parsons(アラン・パーソンズ)の北米ツアーだ。もちろん、掲載する写真も中村氏によるもの。

私は2020年2月アラン・パーソンズの北米ツアーに計5本参加することができた。アナハイム~サンディエゴ近郊、ビバリーヒルズ、ナパ、サクラメントだ。私にとっては初めて尽くしのアメリカでのメジャー・アーティストのツアー体験となった。初めての要素はまずAmtrack、そしてモンスター・ツアーバスだ。いずれもアメリカならではの体験である。ベッドのことをバンクと言うのだが、12バンクあるバスが2台で、それぞれが8畳くらいの広さの機材満載のトレーラーを牽く。バスのガソリンタンクは何と240ガロン=約900リッターである!桁違いだ!ちなみにAmtrackの機動車の経由のタンクは580ガロン=2150リッター、恐ろしい国である! アナハイムの会場はエンゼルスのスタジアムの隣。無論、大谷翔平に会えるはずはないものの、さすがに興奮は抑えられなかった。 

8名のメンバーに6〜7名のスタッフと言う大所帯。おおまかにはスタッフが11時に会場入りして設営を始め、メンバーは三々五々3時前後に入り、セッティングの仕上げや弦の張替えをし、サウンドチェックは4時か5時から30分程度で、そのあと10~30名程度のVIPオーディエンスにアランのみがミート&グリートと言う流れだ。今回は極端に開演の遅いショウはなかったが、ヨーロッパだとホール・コンサートなのに開演が11時などと言うケースさえある。日本では考えられない。ショウ自体は20分程度の休憩をはさみ、小一時間のステージ2回に2曲のアンコールと言うごく一般的な内容だ。 

メンバーは名前こそ知れていないが、本当に素晴らしい力量の持ち主の集団だ。やはりヴォーカリストが素晴らしい。P.J.オルソンとトッド・クーパー。メインはP.J.で半分を担当するが、サックス奏者のトッドのシンガーとしての力量は、本当にP.J.と甲乙つけがたい。本当につややかに伸びるハイトーンは素晴らしい。メイン・ヴォーカリストのP.J.は、明らかに個性派でドラマチックな歌唱法である。アランは2割程度でリード・ヴォーカルを取る。キーボードはキーボード・プレーヤー、プロデューサー、アレンジャー、コンポーザーとして八面六臂の活躍をするトム・ブルックス、ギターはダン・トレーシーと我らがジェフ・コールマン、ドラムはダニー・トンプソン、ベースはガイ・エリツ。著名なバッキング歴も持たない7名だが、みなコンポーザーがいてプロデューサーとしてしっかり稼いでいる。さすがにアランの人選だけある。 新旧取り混ぜて、実にバランスの取れた選曲で、また全員均等にフィーチャーされるのも見事だ。どこから見ても一流プロ集団の仕事なのである。 

アランは3度の来日はあるものの、事実上正式な単独名義の来日公演は果たせていない。しかも一番新しい来日が2005年と言うのが事実だ。実は私が北米ツアーに帯同したのは、ボトムラインが中心となり、このアランの“初”来日を実現せんとするがためであった。おぜん立ては出来た。コロナウイルスもあり、年明けにはなるが、これは必ずや実現する。この夏の正式発表、チケット販売にぜひ期待してほしい!

Written and Photo by naoju5155nakamura

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