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吉田拓郎というジャンル⑤

先日、吉田拓郎は担当するラジオ番組で、意欲的に計画していた2021年ライブツアーの中止を発表した。
そして、「その先のことはもう考えられない」とも。なので、事実上ライブツアーからの撤退ということになる。
未だ収束の目処が立たない新型コロナウイルスの蔓延がその理由だが、自身の決断が「それでいい」ではなく、「それがいい」ということに、いかにも吉田拓郎らしさを感じる。

全国ライブツアーを日本で初めて実現させた彼にとって、それに対する拘りが相当なものであることは想像するに難しくはない。
「ミュージシャンとの集中的リハーサル」「練り上げられた選曲&セットリスト」「会場での音響チェック&ステージレイアウト」「開演直前のアレンジ変更」は当たり前で、開演前後のBGM選曲からキュー出しの指示と、その拘りは事細かに行われていた。
そんな彼のライブツアーには、ミュージシャンをはじめ、ツアースタッフ、プロモーションスタッフなど多くの人たちが携わっている。早めの決断は、そんな人たちが受けるであろう影響を最小限に抑えた彼の配慮ともいえる。

新しいライブの有り方の一つとして、「ライブ配信」がある。これによって、好きなアーティストのライブを身近に楽しむことができるようになってきた。彼の選択肢の中に、現時点でこのメディアがないということは、「客席と一体化してこそ完成される」という吉田拓郎のライブ活動の原点は、それを本意としないのだろう。(もちろん、今後ないとは言い切れないが。)

♪古い船には新しい水夫が 乗り込んで行くだろう
 古い船をいま 動かせるのは 古い水夫じゃないだろう 
 なぜなら古い船も新しい船のように 新しい海へ出る
 古い水夫は知っているのサ 新しい海のこわさを♪
 (〜イメージの詩(うた)〜より)


よしだたくろう・広島フォーク村
『古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう』

パーソナルサイトを閉鎖してしまった現在、彼とファンの接点は、ファンクラブともいえる<TYIS>とニッポン放送<吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD>だが、彼は音楽活動をやめたわけではない。ミュージシャンたちと何やら画策している模様もラジオ番組から窺い知れる。

…今後の活動にも注視していきたい。

※<TYIS>は2021年4月に閉会、ニッポン放送<吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD>は2021年3月まで

「吉田拓郎/吉田拓郎 2019 -Live 73 years- in NAGOYA スポット映像」

・吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD:https://www.allnightnippon.com/ty/

・TAKURO YOSHIDA(吉田拓郎) avex official website:http://avex.jp/takuro/

by T.Yoshimura

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